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万が一の時、ホントに大丈夫?
大規模災害時の施設のボランティアコーディネーションを考える
日時:3月5日(土)13:30~17:00
定員:30名
対象:高齢、障害施設等でコーディネーションに携わっている方
要援護者が生活する施設などでは大規模災害発生時に、近隣の市民や各地から専門職ボランティアの受け入れが想定されます。現実的な対応を考えた場合にその場に残ったスタッフがコーディネートを出来るのか大きな不安があります。
施設スタッフはローテーション勤務のなかで、大規模災害が発生した時少ない人数で施設に残された場合どうしたらいいのか。また、災害発生時に施設はボランティアに来てもらいたいのだが、どう受入れをしたらいいのか。
このワークショップでは皆さんが抱えている問題や、実際の取り組みを持ち寄り、自信を持って対応できる「安心」を作り上げていきたいと考えます。
事例発表者
目黒 恵美子さん
社会福祉法人みのり会/共同生活援助施設等開設準備室長/短期入所事業りぱーと主任
3・11の震災当時、仙台空港近くの障害者通所施設にてサービス管理責任者として勤務。「大津波警報」により、当日ご利用の利用者様、職員と共に避難したが、施設は津波により使用不可能となる。連絡が取れない利用者家族も多数おいででその日から仮の場所での利用者様への24時間支援が始まる。職員も被災している状況下で仮施設での日中活動の再開、ご家族を亡くされた利用者様への生活支援を外部からの支援者に支えて頂きながら、施設再建に至る。現在は短期入所の主任兼共同生活援助施設等開設準備室の室長として、グループホームの開設に向けて準備を進めている。
ファシリテーター
川瀬 和一
社会福法人共生会 社会福祉士・社会福祉法人共生会常務理事・藤沢養護老人ホーム施設長
神奈川県高齢者福祉施設協議会編集の「高齢者福祉施設生活相談援助業務マニュアル」執筆を機にボランティアコーディネーションに関わる。同協議会の「高齢者福祉施設等における災害時の対応についての研究事業」委員を務め被災地の調査及び研究に携わり、神戸、山形などで災害対策研修会の講師を務める。現在、神奈川県高齢者福祉施設協議会「災害対策支部長等連絡会議議長」、神奈川県老人福祉施設協議会「災害対応検討委員会委員長」、藤沢市「災害時における要配慮者(高齢者)の緊急受入等に関する連絡会代表」を務める。東日本大震災の支援実績から既存の制度に基づいた防災対策に危機感を持ち、地震防災専門家・自衛隊・消防・社会福祉協議会・ボランティアセンター・災害支援NPOの協力による研修会等の企画開催。BCP(事業継続計画)の策定や見直しに携わっている。
コーディネーター
倉本 泰孝
葉山町社会福祉協議会
平成8年に葉山町社会福祉協議会へ入局。今までの担当業務は、在宅福祉事業、ボランティアセンター事業 (ボランティアコーディネーター)、地域福祉推進事業、法人運営(総務)などを転々とし、現在は地域福祉総合相談事業を中心に小地域福祉活動やボランティア・NPO等と協働した個別支援と地域支援の一体的なコミュニティ・ソーシャル・ワークを模索中。日本ボランティアコーディネーター協会では、平成19年から7年間運営委員、今回の全国ボランティアコーディネーター研究集会では4回目の実行委員を務めている。